← トップへもどる

Column

子供たちが生成AIで自分のゲームを作れる環境を、無償で提供している話

games.ajesta.work という個人の取り組みで、小中高生が生成AIを使って自分だけのゲームを作れる環境を無償で提供しています。なぜこれを始めたのか、という話です。

きっかけ

基幹業務システムの開発に30年以上携わってきた一方で、独立後は生成AI企業で実際にリリースされたプロダクトの開発に関わってきました。レガシーな現場と、最先端の生成AIの現場。その両方を見てきたことで、ひとつ強く思うようになったことがあります。

今の子供たちが大人になった頃、生成AIは「使う」ことが当たり前の道具になっているはずです。そのとき、AIを「質問すれば答えが返ってくる箱」としてしか知らないのと、「自分のアイデアを形にする道具」として知っているのとでは、できることの幅がまったく違ってくるのではないか。そう考えたのが、このきっかけです。

子供自身がプログラミングを学ぶ必要はありません。「こんなゲームが作りたい」というアイデアを言葉にして、それが実際に動くものになる体験そのものに価値があると思っています。

何を提供しているか

games.ajesta.work では、知人の子供たちを対象に、生成AIを使ったゲーム作りの環境を無償で提供しています。子供が「こういうゲームが作りたい」と伝えると、実際にブラウザで遊べるゲームとして公開され、自分専用のURLやQRコードで友達や家族に見せることができます。

シューティングゲームのようなオーソドックスなものから、健康体操をテーマにした「骨盤お遍路」、知育要素のある「のうみそひろば」、愛犬とのお散歩がテーマのゲームまで、作られてきたものは子供たちの興味の幅そのままに様々です。こちらから「こういうものを作りなさい」と決めることはせず、出てきたアイデアをできるだけそのまま形にすることを大事にしています。

大事にしていること

子供がAIと直接やり取りしながらものを作る以上、安全に、安心して使える環境であることを最優先しています。想定外の使われ方をしないよう手綱を握りつつ、子供が操作に困ったときはこちらから様子を確認して手を貸せるような仕組みも用意しています。この部分の技術的な作り込みについては、別の記事で詳しく書く予定です。

もう一つ大事にしているのは、完成したら終わりにしないことです。子供たちから「こんな機能も欲しい」という声があれば、できる範囲でどんどん反映しています。一つのゲームが、使う子供との対話を通じて少しずつ育っていく感覚があります。

これから

今はまだ知人の子供たちだけを対象にした、小さな取り組みです。無償で続けられる規模を保ちながら、生成AIを「作る道具」として早いうちから触れる機会を、できるだけ多くの子供たちに届けられたらと考えています。

games.ajesta.work を見る