Column
個人情報は国家の存続にすら関わりうる
個人情報が人命に関わる、という考えすらまだ浅いものだったと知る出来事がありました。
とあるWebシステムで、従業員情報を扱う仕事に携わったときのことです。そのシステムには、従業員の住所や家族構成まで入力できるようになっていました。
このシステムは、外務省の職員も利用していました。外務省の職員は海外で勤務します。その赴任先は、必ずしも治安の良い国ばかりではありません。
もし家族構成を含む個人情報が万が一漏洩した場合、家族が誘拐され、人質として日本政府との交渉の材料にされる可能性は、容易に想像できます。
赴任先が小さな国であれば、日本政府の対応や動きが、その国の行く末そのものに影響を与えることさえあり得ます。個人情報の漏洩が、国家の存続に関わる可能性すらあるということです。
私自身は、個人事業主として末席に参画していた立場であり、本番データに触れることはなく、アクセスできたのはテストデータのみでした。それでもこの経験は、私の個人情報に対する意識をさらに一段階引き上げるものとなりました。